2月20日に行われた今キャンプ最後のA組(一軍)紅白戦には育成選手5人が出場した。驚異の快足とともにこの日も猛打賞の周東以上の輝きを見せたのは、プロ10年目の
川原弘之投手だ。紅組の5番手として最終回の8回にマウンドに上がると、打者2人を簡単に打ち取り、迎えた川島に対しての5球目はこの日最速の151キロをマーク(結果はファウル)。最後は136キロのスライダーで空振り三振を奪い、「持っている力は出せた。100点です」と笑顔を見せた。
2010年にドラフト2位で入団も、15年に左肩、左ヒジを手術した影響で16年からは育成契約となった。苦節の左腕がついに開花の予感だ。次回登板も内定し、支配下をググッと引き寄せている。