4時間30分の激闘に終わりを告げる打球がライトポール際のスタンドに吸い込まれた。5月29日の巨人戦(甲子園)での伝統の一戦。試合は阪神が8回裏に追いつき、延長12回までもつれ込む大熱戦となった。その12回裏一死満塁の場面で、ベンチに残っていた最後の野手・高山俊外野手が代打で登場。2ボールから3球目を一閃し代打サヨナラ満塁本塁打となった。

「自分が打ったのかよく分からない、不思議な気分でした。手応えは完ぺきでしたね」と笑顔で振り返った。これで昨季から続いていた甲子園での対巨人戦の連敗を9で止め、さらにその巨人を抜いて2位に浮上。若虎の勢いが本物になってきた。