頼もしい先発左腕が帰ってきた。昨年6月に左ヒジを痛めて戦列を離れていた田嶋大樹投手が、6月5日のDeNA戦(京セラドーム)で先発マウンドへ。初回を三者凡退と安定した立ち上がりを見せると、2回以降も落ち着いた投球を披露。「力は7、8割の感覚」と下半身主導の意識で最速152キロを誇る直球は140キロ中盤も、コーナーと低めを丹念に突き5回まで三塁を踏ませず。4安打無失点と好投した。

　故障明けを考慮され、6回の先頭・神里に四球を与えて降板も2番手・比嘉が好救援。打線も効果的に得点を奪って5対0で勝利し、田嶋が353日ぶりの白星を手に。リハビリを乗り越え「感謝しかない」と話した左腕の“恩返し”に、今後も期待だ。