高校通算54本塁打、ドラフト時には野手としても評価された打撃力は鈍っていなかった。6月18日の
ヤクルト戦(神宮)に先発した松本裕樹投手は、3回に第1打席を迎える。1ボール2ストライクからの5球目、原が投じた高めの真っすぐを弾き返すと、打球は左翼線へ飛んで二塁打に。続く4回一死一、三塁の場面では「直球が来るタイミングで(ベンチが)サインを出してくれた」と、5球目を一塁側へセーフティースクイズ。自らのバットで貴重な追加点を奪い、6対4での勝利につなげた。
投げてはカーブ、スライダー、
シュートなどの変化球を巧みに使い分け、6回3失点(自責2)。“二刀流”で今季初勝利を手にした。