勝利こそ飾りながらも、最後までその表情に笑顔はなかった。7月24日の
オリックス戦(ほっと神戸)で先発マウンドに上がったのは
有原航平投手。序盤から制球に苦しみながらも要所を締め、7回途中8安打4失点で11勝目をマークした。
両リーグトップの勝ち星となり、自身にとっても入団2年目の2016年と並び自己最多に並んだ。だが打線の援護もあっての勝利に、言葉は少なく「こんなピッチングでは信頼は得られない」と反省を口にし、チームのエースとして、目指すべき高みがもっと上にあるからこそのプライドもにじませた。
それでも上沢、
マルティネスの両輪がいない中で奮闘中の右腕。最多勝の最有力候補に名乗りを挙げた。