勝ちゲームから一転、8回に同点に追いつかれる苦しい展開もベンチの雰囲気が沈むことはなかった。7月31日の
ヤクルト戦(横浜)、同点で迎えた9回、一死満塁のチャンスで打席に立った宮崎敏郎内野手が三遊間を破るサヨナラ打で勝負を決めた。
この試合を前に正捕手の
伊藤光が左手指の骨折で戦線離脱。「(チームの)柱の部分がなくなった。誰かがカバーしなきゃいけないと、全員が思っていたはず」と宮崎が語るように、ナインが一丸となった末の勝利だった。オールスター明けから勢いに乗るチームは、11勝3敗1分けで5カード連続の勝ち越し。調子を落としている首位・
巨人との差をこの勝利で3.5差に縮めた。