シーソーゲームの結末は残酷だった。7月30日の
阪神戦(甲子園)。4対5で迎えた8回、2点を奪って勝ち越しに成功。その裏は
ロドリゲスが阪神打線を鎮圧した。そして9回裏のマウンドに送られたのは、新クローザーの岡田俊哉投手だ。だが、先頭の近本に右前打を許すと、続くソラーテへの初球はレフトスタンドへ。あっという間の逆転サヨナラ劇に、岡田はマウンド上で呆然と立ち尽くした。
幸い、リベンジの機会はすぐに訪れる。翌31日の同戦でも1点リードの9回にマウンドへ。二死二、三塁のピンチを背負うも、最後は梅野を空振り三振に斬った。ウイニングボールは、プロ初勝利を待ち望んでいた山本に、岡田から直接手渡された。