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母校にしか興味のないファンが多くなった神宮のネット裏だが、昔は違った。誰でも法大ファンかアンチ法大の「江川時代」

 

 東京六大学野球が始まると、筆者はウキウキ、ワクワクとなる(もう第3週を終えましたが)。センバツ開幕でもプロ野球開幕でもこうはならない。とにかく、今秋のリーグ戦で100シーズン連続観戦となるのだから、骨がらみ(あまりいい表現ではありませんが)の六大学野球狂としか言いようがない。

 もう40年以上前だが、新聞社時代、そんな筆者でもその足元にも及ばないケモノ偏の先輩がいた。整理部長のNさんで、酒が入ると、六大学各校の校歌、塾歌、学生歌を朗々と歌い上げ、さらに各校の応援歌をも歌う(ワセダのOBだったから、母校の応援歌は3曲は歌う)。「あんなに酔っ払ってるのに、よく歌詞を忘れないなあ」と感嘆していると、最後の東大の応援歌を歌い終えると、ド〜ンと後ろに引っくり返って、そのままグー、グー。Nさんは早大だけでなく他校も大好きで、まんべんなく(?)応援して、別け隔てがない。昔は、こういう六大学野球ファンが多かった。

 最近は、母校が勝つことだけにしか興味がないファンが多くなり、負けが続くとすぐ監督批判。他校の試合になどまるで関心がなく・・・

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おんりい・いえすたでい

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