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淡口憲治「自分では精いっぱい派手にやっているつもりですよ」

 



 今季からレイズでプレーする松井秀喜の新たな背番号「35」を見て、この選手を思い出したオールドファンもいるのではないか。V9後の巨人でいぶし銀の存在感を放った巧打者・淡口憲治

 1971年入団の高卒スラッガーが頭角を現したのは、プロ4年目の74年。身長は173センチと小柄な方だったが、チームで一、二を争うパンチ力から生み出される球足の速い打球で「コンコルド」の異名を取った。

 その年、代打の切り札として出場を重ねると、翌75年には四番・王貞治と並ぶクリーンアップに定着。一躍、スタープレーヤーの仲間入りを果たしたわけだが、弱冠23歳にして淡口のプレーは若々しさよりも、どこかベテランじみた渋みを感じさせるものだった。

 中学時代のニックネームは「おっさん」・・・

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