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重罪で服役出所後、レンジャーズがマイナー契約で復帰計画する投手

 

重罪を犯し3年半服役したブッシュ選手とマイナー契約したレンジャーズ。100マイルを投げる逸材に社会復帰の機会を与える計画を行っている/写真= Rangers提供


 3年半の刑期を終え昨年10月30日に出所した男が、その後5カ月も経過しない間に、MLBの試合で100マイル(約160キロ)の剛速球を投げた。

 現地時間3月27日のダイヤモンドバックス戦、8回にリリーフで登場。初球から98マイルが出るのだが、ベテラン、リッキー・ウィークスへの外角低めのまっすぐは3ケタに届いた。そのあとカーブを投じると、ウィークスはあえなく空振り三振である。刑務所ではレクリエーションでソフトボールをやった程度。腕立て伏せをしてバイクを漕いだそうだが、硬球を投げたりすることはまったくできなかったはずだ。

 男の名はレンジャーズのマット・ブッシュ。2004年、ドラフトの全体1位指名で、パドレスに入団。遊撃手だったが、マイナーでの打率は2割と少しで07年に投手にコンバートされた。彼には類まれな才能があったが、昇格できない。なぜならアルコール依存症で、酒場での喧嘩などトラブルを繰り返し、出場停止処分を食らったからだ。ヒジのじん帯を痛めトミー・ジョン手術も受けた。

 11年、レイズの2Aで、リリーフ投手として50回1/3で77奪三振。翌春メジャーキャンプ招待で4回2/3を無失点と好投。いよいよかとなったが、飲酒運転でバイクに乗った70代の男性を轢いてしまう・・・

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