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第71回JABA東京スポニチ大会

 

阪神サウスポーの実弟が球春の大舞台で2完封勝利


スポニチ大会でMVPを受賞した榎田。1日1錠の治療薬が手放せない体調不良の時期もあったが、強い精神力で乗り越えた


 日本新薬の初優勝に大きく貢献したのが27歳のエース左腕・榎田宏樹(日本文理大)だった。西濃運輸との予選リーグ1戦目では、14年都市対抗で橋戸賞を獲得した佐伯尚治(九産大)との壮絶な投手戦。

「佐伯さんが相手だったので、1点取られたら負けると思って投げた。初戦の先発を任せてもらったので、自分が最後まで投げきる気持ちだった」

 味方が9回に挙げた1点を死守し、6安打完封でチームを勢いづけた。

 昨年は試合で投げることにも苦労した。2年前の夏に突然、下痢や腹痛にたびたび見舞われるようになった。医師からは過敏性腸症候群(IBS)と診断された。腸の運動をつかさどる自律神経の異常によって、腹痛などが慢性的に繰り返される疾患で「野球ができないんじゃないか」という不安に駆られた・・・

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