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第87回都市対抗野球大会

山形きらやか銀行 「快進撃」の秘密

 

チームとスタンドが一体山形勢初のドーム1勝


初陣の東京ドームでは1回戦[対パナソニック]でタイブレークの末に初戦突破を果たすと、西濃運輸との2回戦も再びタイブレーク。0対1で力尽きたが、最後まで全力で戦う姿勢は共感を呼んだ/写真=菅原淳


 唯一の初出場チームとして、今夏の第87回都市対抗野球に参加したきらやか銀行(山形市)。創部は前身の山形相互銀行時代の1952年。2007年に殖産銀行と合併し、クラブチーム化されたことで練習が大幅に制限されることもあったが、09年に企業チームに復帰。苦しい時期を乗り越え、山形県勢としては山形ハッピーミシン以来、66年ぶり2回目の都市対抗出場という快挙を成し遂げた。大向誠監督(秋田経法大)は「3年ほど前から県外へ遠征に行かせてもらい、北関東のチームとは何度も練習試合を重ねてきました。また、JABA大会にも出場し、都市対抗の常連と戦うことで名前負けしなくなったんです」。

 そこで、掲げられたチームスローガンは「集大成」。主将の長谷川徹(中央学院大)は「結果が出せないのなら続けても意味がない。だから、都市対抗出場を目標に、今年がラストチャンスのつもりで危機感を持って励んできました」と、振り返る。不退転の決意で臨んだ東北予選では全3試合に登板したエース・小島康明(東農大)と首位打者賞に輝いた四番・建部翔太(八戸大)の活躍でJR東日本東北(仙台市)、七十七銀行(仙台市)、日本製紙石巻(石巻市)を連破。堂々の第1代表で東京ドーム行きを決めた・・・

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