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第98回全国高校野球選手権大会

履正社・寺島成輝の夏、無念の3回戦敗退

 

「東西横綱対決」と言われた神奈川・横浜高との2回戦では146球、1失点完投。中1日で迎えた茨城・常総学院高との3回戦は2回途中から救援も失点を重ね、ベスト8を前に敗退した/写真=田中慎一郎


 最後の瞬間を、マウンド上で迎えることはできなかった。常総学院高(茨城)との3回戦。ふだんからバッテリーとして苦楽をともにしてきた井町大生(3年)が右前打を放つも、次打者が二ゴロに倒れて4対7。履正社高(大阪)の剛腕・寺島成輝の最初で最後の甲子園が終わった。

 この日、履正社高・岡田龍生監督は、寺島をベンチに置いてゲームをスタートさせることを決断した。2回戦、「東西横綱対決」という趣きでもあった横浜高(神奈川)との対戦で148球完投して中1日、「少し空けてやらないと、また先発させるのには無理がある。大阪大会も寺島一人ではなく、山口(裕次郎)と4試合ずつ投げてきた」という判断。大阪大会からの起用法や、今までの流れに照らして見れば、それ自体は予想された通りのことであった。

 むしろ、誤算だったのは、出番があまりにも早く、しかも厳しい状況で回ってきたことだろう・・・

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