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秋季神奈川県大会

育成と勝利を具現化した「陸の王者・慶応」の挑戦

 

横浜高の県内公式戦連勝記録を「29」で阻止


慶応高は横浜高との秋季県大会決勝で7対4と競り勝ち、8年ぶり5度目の優勝を決めた。両校は10月22日に開幕する関東大会[栃木]へコマを進め、来春のセンバツ甲子園出場を目指す/写真=BBM


 閉会式を終え、ロッカールームへ引き揚げてきた慶応高ナインは「本当に勝ったの?信じられない」と口をそろえた。興奮気味の新美貫太主将も「優勝旗を手にして、初めて実感がわいた」と汗を拭っている。

 来春センバツの貴重な資料となる関東大会(10月22日開幕)の神奈川出場枠は2。準決勝を制した段階で横浜高と慶応高は、栃木(開催地)への切符を手にしていた。つまり9月27日の決勝は“順位を決める試合”も、慶応高には特別な一戦だった。

 今春の県大会準決勝(1対5)、夏の県大会決勝(3対9)でともに敗退。横浜高は15年秋から今春、夏、秋と4シーズンまたいでの県内公式戦29連勝中。昨秋から指揮を執る森林貴彦監督は「1年に3回は負けられない。ずっと同じ学校に勝たれるのは恥ずかしい」と、大一番を前にカツを入れると、新美主将は「王者から引きずり下ろしてやろう!」とチームの士気は最高潮に達していた。

 先発は今夏もエース番号を着けた右腕・森田晃介(2年)ではなく、背番号10の左腕・生井惇己(1年)だった。森林監督は「連戦になる関東大会を森田1人では厳しい。(2番手の左腕)渡邊哲成(2年)から森田へとつなぐ勝ちパターンを作りたい」と、育成と勝利を追い求めた・・・

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