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早大・小藤翼と慶大・郡司裕也 プライドをかけたライバル物語

 

「伝統の一戦」で1年生捕手が火花


「華の早慶戦」

 1903年に早大が慶大に挑戦状を送ったことで始まったこの伝統の一戦は、両校にとって特別な意味を持つ。今秋のリーグ戦ではすでに明大が優勝を決めたが、早慶両校にとっては優勝の有無や順位にかかわらず、早慶戦で相手を倒すことが大命題となっている。

 今季の早慶戦(10月29日から予定)では、両校とも1年生が捕手を務めることになりそうだ。

 早大は小藤翼(1年・日大三高)。甲子園出場の経験はないが、強肩と強打でプロのスカウトから注目された。今秋の開幕の法大1回戦で途中出場してリーグ戦デビューを果たすと、同2回戦から正捕手の吉見健太郎(3年・早実)に代わってスタメンの座をつかんだ。11試合に出場して打率.333、8打点。高橋広監督は「プレーが安定している。さすが、日大三高で鍛えられただけのことはありますね」と小藤を評価する。

 慶大は郡司裕也(1年・仙台育英高)。昨夏の甲子園でエースの佐藤世那(現オリックス)を巧みにリードしてチームを準優勝に導くと、侍ジャパンU-18代表としてW杯の準優勝に貢献した実績を持つ。今春の立大2回戦で途中から守備につき、リーグ戦初出場。今秋は、正捕手だった須藤隆成(4年・創志学園高)をおしのけて開幕の東大1回戦からスタメンマスクをかぶり続けており、9試合で打率.300、5打点を記録している。元近鉄で捕手出身の大久保秀昭監督は「侍ジャパンですからね。それだけの期待をして起用していますが、応えてくれています」と郡司に合格点を与えている・・・

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