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第43回社会人野球日本選手権

日本新薬が厳しい環境下で一貫して進めた「ウチの野球」

 

パナソニックとの準々決勝、日本新薬の五番・田中は初回に2ラン。結果的にこのアーチが、勝利を引き寄せる一発となった/写真=石井愛子


2つの逆境を跳ね返しチーム初の4強進出


「一八」と書いて「かずや」と読む。日本新薬の主軸の1人、田中一八のニックネームは小学校のときからずっと、どこへ行っても「いっぱち」だ。身長は170センチに満たないが、その体には似つかわしくないほどのパンチ力を秘める。2006年夏、早実と駒大苫小牧高の甲子園決勝(37年ぶりの再試合)が社会現象になった同大会には、福知山成美高の三番・遊撃として準々決勝進出。九州共立大でも1年春に指名打者でベストナインを獲得するなど、早くから強打ぶりを発揮していた。日本新薬でも入社1年目の都市対抗で、東京ドームで一発。そして、社会人2大大会での2本目は、チームの歴史を塗り替える“事実上の決勝弾”となった。

 社会人日本選手権、パナソニックとの準々決勝。初回に日本新薬は濱田竜之祐(専大)の適時二塁打で先手を取ると、さらに二死二塁から田中が・・・

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