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投手の障害予防に関する有識者会議

「球数制限」は是か非か

 

4月26日、第1回の投手の障害予防に関する有識者会議が行われた/写真=BBM


12人の委員が活発な意見交換


 投手の障害予防に関する有識者会議の第1回が4月26日、東京都内で行われた。昨年12月に新潟県高野連から提起された球数制限に関する問題を契機として設置。高校野球のスポーツ障害を熟考するにあたって、成長過程にある小、中学生の取り組みについても検討する必要があった。医学的な知見を基にして、有識者(医学、体育、技術指導経験者)から適切な指導方針を提言することが最終目的。第1回は各カテゴリーの実態を把握することから始まった。

「投球障害と投球数の関係について明確なエビデンス(根拠)が見いだせていない中で、指導者が障害予防を正面からとらえていないのであれば団体が制限する必要もある。明らかになっているエビデンスを集め、ルールにどこまで落とし込めるか。長期的には部活動、野球指導の在り方の規範を示す内容にしたい」(中島隆信・慶大商学部教授・座長)

「将来を見据えるか、高校3年間で燃え尽きても仕方がないとそこだけに焦点を当てるのか、高校野球がどういう方向性を示すかが問われている」(渡邊幹彦・東京明日佳病院院長)

「新潟からの提案は野球界への危機感から来たものと受け止めている。制限すると少なくない不都合が出ると考えられるが、小、中、高校生の現状を見ると・・・

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