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第68回全日本大学選手権

東農大北海道オホーツクが全国舞台で残した確かな軌跡

 

明大との準決勝は終盤まで互角の展開も、最後は地力の差が出た。とはいえ、大会の敢闘賞を受賞し、インパクトを残した/写真=大賀章好


北国のハンディを克服。創部初の4強進出!!


 東農大北海道オホーツクのキャンパスは、北海道網走市にある。流氷が流れ着く1月中旬には、気温はマイナス20度近くになる。キャンパス内のグラウンドは11月下旬から4月中旬まで雪に覆われる。近隣に大学がなく、オープン戦を組むこともままならない。

 そんな同校が、6月の全日本大学選手権で初のベスト4入り。「厳しい環境のもと、初めて準決勝に進出して大会を盛り上げた」と特別賞を受賞した。主将の田辺直輝(4年・佐久長聖高)は「大学の名が広がったのはうれしい」と言いつつ、「ベスト4で満足はしていません」と悔しさをにじませた。

 部員は110人。ベンチ入りメンバーの約9割が北海道外の高校出身。全国各地から日本一を目指して集まってきている。彼らにとって、厳しい環境はハンディキャップではない。三垣勝巳監督は「寒いところだからこそ、やれることがある」と言う。

 三垣監督はPL学園高時代に、1998年夏の甲子園で松坂大輔(現中日)を擁する横浜高(神奈川)と対戦。「六番・一塁手」として、あの「延長17回」を戦って・・・

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