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第90回都市対抗野球大会

トヨタ自動車が頂上決戦で味わった「ミス」の怖さ

 

JFE東日本との決勝で惜敗[4対6]して、惜しくも優勝を逃した/写真=太田裕史


「名門」と呼ばれるまで「連覇」までアクセル全開


「今は強豪と言われていますが、まだ成し遂げたことがない都市対抗の連覇を果たして、名門と呼ばれるようになりたいんです」。そう語ったのは、今季からトヨタ自動車を率いる39歳の藤原航平監督(中大)だ。

 若き指揮官が厳しいトーナメントを勝ち抜くために下した決断の一つが投手陣の配置を変え、先発を務めてきたベテランの川尻一旗(玉野光南高)をセットアッパーに。そして、「ミスター社会人」と言われる入社14年目の佐竹功年(早大)をクローザーへと回したことだ。

 安定感抜群の2人に終盤を任せたことにより若い投手も実力を発揮。ルーキーの栗林良吏(名城大)は「川尻さんと佐竹さんがいるので、7回まで投げて勝ち投手になれればいい」と話し、藤原監督も「2人につなげばチームも粘れるので、1点負けているくらいでも勝負になる」と絶大な信頼を寄せる。

 当の本人である川尻は「春先にケガをして都市対抗の東海地区予選はぶっつけ本番だったのですが・・・

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