週刊ベースボールONLINE

第92回選抜高校野球大会

実力以外が評価対象 21世紀枠候補9校が発表

 

福島の県立校・磐城高は1971年夏の甲子園準優勝。全国舞台は1995年夏を最後に遠ざかる/写真=BBM


2020年1月24日の選抜選考委員会で3校選出


 第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、準々決勝と準決勝翌日の休養日を含む、阪神甲子園球場)の21世紀枠の各地区の候補校9校が12月13日、日本高野連から発表された。21世紀枠は第73回大会(2001年)から設けられた特別枠である。困難克服や地域貢献、文武両道など、野球の実力以外の要素が評価対象となる。甲子園にあと一歩で届いていない学校にチャンスを与える機会としても定着している。

 9校のうち8校が初の候補校。今秋の中国大会8強の平田高は補欠校に選ばれた昨年に続いての選出で、春夏を通じて甲子園出場はない。6校が秋季地区大会に駒を進め、帯広農高は全道大会4強進出と最上位の成績を残した。都道府県大会レベルでは近大高専が県大会優勝。同校は全国で57校、私立では3校という希少な高等専門学校(5年一貫教育)で、就学中は多くの資格取得に努めている。また、ボランティア活動にも積極的で、工業高等専門学校からの初の甲子園に期待が高まっている。

近大高専は東海大会8強の実力校。工業高等専門学校からの初の甲子園に期待が高まる/写真=BBM


 甲子園出場経験校は5校。1971年夏に準優勝を遂げた磐城高は1995年夏を最後に甲子園から遠ざかっており、春夏計21回の実績がある敦賀高は、春は1961年が最後の出場だ。

 来年1月24日の選抜選考委員会では、候補校9校から3校が選出される。東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)から1校、西日本(近畿、中国、四国、九州)から1校、地域を限定せずに残り1校が選ばれる。残る一般選考29校を含めて全32校が出場。3月14日に組み合わせ抽選会が予定されている。

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球取材班、ベースボールライターによる、高校・大学・社会人野球の読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング