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JABA東京スポニチ大会

新監督、注目新人、ドラフト候補話題の「2020球春到来」

 

※3月2日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会の中止が決まった

JX-ENEOS・大久保秀昭新監督は昨秋まで母校・慶大を率いた。低迷するチームのために復帰を決意し、名門復活へと燃えている


JABA東京スポニチ大会「3.12」から無観客で開催


 3月12日に開幕し、優勝チームには日本選手権出場権が与えられ、1年のスタートダッシュを切る位置づけともなる今大会。新型コロナウイルスの影響により、今大会は無観客で開催。4ブロックの予選リーグを経て、1位4チームが準決勝に進出する。今年は東京五輪の影響で都市対抗が11月、日本選手権が7月開催と例年とは異なるため、各チームの戦い方も注目される。

 シーズン最初の公式戦となるだけに、今大会出場チームでは4チームが新指揮官のさい配の下で臨む。

 JX-ENEOSは昨秋まで慶大を率いた大久保秀昭監督が復帰した。都市対抗出場を4年間逃してきた名門再建を託されての初陣となる。「投手なら四球は4つまで、ストライク率75%、野手なら直球に振り負けないなど明確な目標を作って共有している」と話す。都市対抗連覇(2012、13年)に加え、慶大でもリーグ戦連覇(17年秋、18年春)、さらに昨秋は明治神宮大会制覇と「優勝請負人」の名将がどうチームを引き上げていくかは今大会のみならず、今年1年最も注目すべきポイントとなる。

 ホンダは05年に社会人ベストナインを獲得するなど強打者として知られた開田成幸コーチ(早大)が監督に昇格。引退後は社業を経て4月から野球部にコーチとして復帰していた。「チーム全体に競争を促したい」と新人も積極的に起用し、底上げを図る。「ホンダらしい勢いある野球を受け継いでいく。その上で積極的な走塁を絡めていきたい」。投手コーチに元巨人木村龍治氏(青学大)、守備・走塁コーチに元西武原井和也氏(箕島高)と2人のプロ経験者が就任したほか、多幡雄一氏(立大)が打撃コーチに就いた。多幡氏は09年に長野久義(現広島)らとともに都市対抗優勝に導き、3度の社会人ベストナインを獲得。7度の日本代表入りで、主将も3度務めた社会人屈指の内野手として知られた。

 JR東日本は15年間率いた堀井哲也監督が慶大監督に就任し、浜岡武明氏(駒大)が引き継いだ。「堀井監督が15年やってきたことに泥を塗ることがないように、常勝チームを作っていきたい。僕は実績もないし、堀井さんのマネもできないが、まずは選手と素直に話すことから始めている」と実直にチームづくりをスタートさせた。昨年スポニチ大会を制した日本新薬は元近鉄の吹石徳一監督が退任し・・・

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