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東都大学春季リーグ戦

杉本泰彦監督(東洋大)が語る「新型コロナウイルス」の脅威

 

東都大学野球連盟は4月17日、通常開催(2勝先勝の勝ち点制)での春季リーグ戦、入れ替え戦の中止を発表。同連盟監督会で幹事長を務める東洋大・杉本泰彦監督が、その背景を語った。

東都大学一部リーグ戦の舞台である神宮球場。当初は開幕延期で協議を進めてきたが、緊急事態宣言の発令を受け、通常開催は難しくなった


「中止」と向き合う現場指導者の切実な声


 選択の余地はなかった。「選手や関係者の健康と安全」と「公式戦の開催」。東都大学野球連盟は一部から四部まで21校で約2000人の部員が所属する。このほか多くの会場で審判員や役員などが運営にあたる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不要不急の外出を控えなければならない現状で「通常開催」でのリーグ戦開催と入れ替え戦は難しかった。ただ、それ以前の背景があった。

「結果的には関係者の安全が確保できない、そこに尽きます。今回の事態は誰も経験したことがない。今後、どうなるかも分からない。これまでの歴史、選手のやりたい気持ちも理解できますが、関係者の命とを天秤にかけた場合、冷静に考えれば、後者であることは当然の判断となります。2011年の東日本大震災、16年の熊本地震では、スポーツを通じて被災地の方に元気と勇気を与えるという大きな意義がありました。ただ、今回は日本全体が外出を控えて感染させない、そして、感染防止対策を徹底しています。不自由な生活で、行動も制約されている状況下で、野球をしている私たちを見て、誰が納得するか・・・

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