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2020年夏季東西東京都高等学校野球大会

開成高(東京)が追求する究極の自主性と達成感

 

1999年から開成高を率いる青木監督は母校・東大へ、多くの卒業生を送り込んでいる


東大合格者数39年連続1位、秀才集団の夏の位置づけ


 すべての学校が現実的に「甲子園」を目指しているのではない。東大の合格者数で39年連続1位の開成高(東京)で、全体練習は週1回だ。他の日の放課後は、完全オフではなく自主練習に充てられる。各部員が課題を持ってトレーニングに励む。1999年から開成高を率いる青木秀憲監督は東大野球部OB。95年からは東京六大学リーグ戦における審判員として活躍。秀才軍団には別次元での「自主性」と「達成感」を求めている。

「多くの高校は、地方大会で終わるわけです。夏までに取り組んだ技術、体力を発揮して活動を終了する。ウチの生徒は『甲子園』というあこがれを、少なからず持っているとは思いますが、それよりも積み上げた力量を『確認の場』として位置づけている面が大きいです。1回戦レベルなのか、それ以上なのか、と……」

 野球部は政府からの休校要請を受けてから活動休止。青木監督は約3カ月以上に及ぶ自粛期間中、主将・内田開智(3年)と連絡を取る以外、部員との接触はなかったという。

「週に1回はA4用紙1枚の文面で、今やるべきことなどを配布してきましたが、目を通していたか……(苦笑)。もともと・・・

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