週刊ベースボールONLINE

令和2年度夏季滋賀県高等学校野球大会

小辻鷹仁(瀬田工高)が秘める将来性と高い潜在能力

 

181センチの長身から最速147キロのキレのあるストレートを投げ込む。国際情報高との滋賀の独自大会1回戦で完投し、NPBスカウトからも好評価を得た/写真=小中翔太


キャリア5年で急成長遂げた県立校エース


「誰かピッチャーやりたい人いる?」

 そんな監督の問いかけに「ピッチャーやりたかったので、やろうと思いました」と、中学1年生の小辻鷹仁は手を挙げた。当時のスタイルについては「そのときは、球が全然速くなかったので、変化球中心でした」と話すが、走り込みやウエート・トレーニングによる下半身強化でグングン成長。瀬田工高・小椋和也監督は明かす。「上半身が柔らかいなというのが、最初の印象でした。入学時は173センチで、まだまだ伸びている途中だったのと、線が細かったので、体ができたら、自然と球は速くなるんじゃないかなと思っていました」。指揮官の期待どおり、球威で押せるスリークオーターの本格派として、プロから注目される存在になった。

 最大の魅力は140キロ台後半をたたき出すストレート。滋賀県の独自大会初戦(対国際情報高)は被安打2の1失点(自責点0)で完投勝利を収めた。13奪三振、8四球の数字が示すように制球はややアバウトだが、指にかかった際の高めの真っすぐは威力十分で、どんな相手からでも空振りが取れる。タフさも十分で球数は8回終了時で153球を投じていたが、9回のマウンドでは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球取材班、ベースボールライターによる、高校・大学・社会人野球の読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング