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令和2年東北地区高等学校野球大会

「甲子園」と位置付けた夏。聖光学院(福島)のプライド

 

聖光学院は昨秋の東北大会優勝校である仙台育英を決勝で下した。打線が10安打を放てば、先発の舘池が5安打シャットアウトしている


甲子園招待3校を全撃破 価値ある東北頂点


 夏の東北王者に輝いたのは聖光学院高(福島)だった。決勝で仙台育英高(宮城)に8対0の完勝。5安打完封したエース・舘池亮佑(3年)は「兵庫の甲子園には行けませんでしたが、東北大会を甲子園だと想定し、自分たちの最高の形で『夏の甲子園』を終えることができてよかったです」と晴れやかな表情を見せた。聖光学院高は県大会準々決勝で磐城高、今大会の準決勝で鶴岡東高(山形)、そして決勝では仙台育英高と、センバツ代替の甲子園交流試合に出場した3校を撃破する価値あるVだった。

 準決勝でサヨナラ打を放った聖光学院高・内山希主将(3年)も「この東北大会が自分たちの甲子園だと思っています」と言い、明桜高(秋田)のドラフト候補右腕・長尾光(3年)も「東北大会が甲子園だと思って戦いました」と言葉にしたように、誰もがその気持ちで臨んだだろう。

 新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園が中止となった今年。東北地方では全国で唯一、地区レベルの東北大会が実施された。東北六県の独自大会の優勝校が宮城県に集まり、準決勝は2試合ともにサヨナラゲームになるなど、東北ナンバーワンの座をかけて真剣勝負を繰り広げた。

硬式も軟式も一球への思いは同じ


 戦いぶりは“甲子園”にそん色なかった・・・

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