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竹田祐(明大)が背負うエースナンバーの自覚

 

最速146キロ。長身から球威のあるボールを投げ込む。チーム内の競争を勝ち抜き、エース番号「11」を手にした[写真=田中慎一郎]


認められた者が着ける背番号「11」の意味


 明大のエースナンバーは「11」。野村祐輔(現広島)は明大で2年春(2009年)から卒業する11年秋まで背負い、当時こう語っていた。

「応援してくださる人の期待を感じるにつれ、『11』の重みが分かるようになった。メイジのエースは、いつでも試合を作らなければいけない。グラウンドでは常に先頭に立って、仲間からの信頼を得なければならない」

 12年からは岡大海(現ロッテ)、山崎福也(現オリックス)、上原健太(現日本ハム)、星知弥(現ヤクルト)、齊藤大将(現西武)、森下暢仁(現広島)、伊勢大夢(現DeNA)、そして昨年は入江大生(現DeNA)と継がれてきた。明大の投手陣、いや明大にとって特別な背番号である。

 昨年、入江はこの背番号を「覚悟を決めて受け取った」と言っていた。

「打たれても四球を出しても、粘って相手より1点でも少なく守り切る。それがメイジの『11』です」と、失点しても前を向き、粘り強い投球でチームを勝利に導いた。投げていないときは、ベンチの最前列から大きな声で仲間を鼓舞していた。

 昨秋のリーグ戦。最終戦の東大2回戦で先発した竹田祐(当時3年・履正社高)は、8回1安打1失点でマウンドを降りた。その後、ブルペンへ行き、9回の登板に備えていた入江に向かって・・・

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