週刊ベースボールONLINE

東都大学一部二部入れ替え戦

二部優勝校・日大が一部復帰 東洋大と立正大は無念の二部降格

 

日大は2017年秋以来の一部復帰。就任1年目の片岡監督は「秋優勝、明治神宮大会制覇」と、21年の目標はまだ、途中経過である


異例の3校による天下分け目の一戦


 東都大学リーグ一部二部入れ替え戦は、「天国と地獄を分ける戦い」とも言われる。毎シーズン、1点が重みを持つ緊迫した試合が繰り広げられる。このスリリングな戦いがあるからこそ「戦国・東都」と称される。

 一部6位校と二部優勝校が勝ち点制(2戦先勝)で対戦する形となったのは1950年秋から。2019年秋までに137回開催され、そのうち62度で二部優勝校が一部に昇格する「下剋上」が起こっている。

 一部と二部の実力は拮抗している。だが、環境面では明らかな差がある。一部は学生野球の聖地・神宮球場での開催。二部は13年秋までは主に神宮第二球場を使用していた。現在は東京、埼玉、神奈川の公営球場で開催されている。また、投手の勝利数、打者の安打数や本塁打数などの記録は、公式には一部での数字だけがカウントされる。この格差ゆえ「天国と地獄を分ける戦い」なのだ。

 昨春のリーグ戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。昨秋、リーグ戦は開催されたが、加盟校に感染者が出て出場辞退となる可能性が考慮され、入れ替え戦は行われなかった。二部優勝の青学大が一部に自動昇格。今春の一部リーグ戦は連盟史上初めて7校で開催された。

 今秋は6校での開催に戻す。そのため、今春の一部二部入れ替え戦は一部6位の東洋大、同7位の立正大、二部優勝の日大の3校が1試合総当たり制で対戦。2勝したチームが今秋に一部でプレーする権利が与えられるという、三つ巴で実施された。

 従来の方式なら、1敗しても、まだ勝ち点のチャンスはある。だが、今春は2校を相手にして、連勝しなければならない。3校が1勝1敗で並べば決勝トーナメント(総失点数などで暫定順位を決定。まず2位と3位が対戦して、その勝者が1位と対戦)が開催されるとはいえ、1点がより重い意味を持つことになった。

勝者と敗者のコントラスト


 6月21日、まず東洋大と日大が対戦した。日大は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球情報最前線

アマチュア野球取材班、ベースボールライターによる、高校・大学・社会人野球の読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング