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東京六大学新入生

「神宮の星」を目指して覚悟の大学練習初合流 甲子園での活躍を経て早大進学する3人の個性

 

2月5日、早大のアスリート選抜入試で合格した3選手が全体練習に合流。1日も早く戦力として、チームの勝利に貢献していきたいという[左から吉田、伊藤、小澤。写真提供=早稲田大学野球部]


 初めて東京での生活である。伊藤樹は2月3日、東京都西東京市内にある安部球場近くの学生寮に入寮。18歳、初々しい感想を述べている。

「かなり田舎(秋田県美郷町出身、高校は宮城・仙台育英高でプレー)から出てきているので、交通機関で戸惑いました。1時間に1本だったのが、こっちは何本も来る(苦笑)。時間の使い方が違うな、と思います。これも、経験。便利な一方で『田舎が良いなあ』と思うこともありますが、ここに来て、正解かな、と思います」

 新型コロナ禍で不要不急の外出はできないが、収束した際には足を運んでみたい場所があるという。伊藤は「ディズニーランド、ディズニーシー。遊園地系に行ったことがないので……」と屈託のない笑顔を見せる。

 自分の考えを持っている芯の強さ。伊藤には一つのポリシーがある。「自分の発した言葉で、未来が変わる。相手の未来が変わることもある。深いな、と」。中学時代と高校3年間、仙台育英高・須江航監督から影響を受けた。選手に寄り添う指導で、アドバイス一つひとつに温かみがある。熱血指揮官の下で、伊藤の未来は変わった。最も印象に残る言葉を聞くと、約30秒、考えてこう答えた。

「3年夏、県大会で負けた試合(4回戦、対仙台商高)です。一般的には『よく、頑張った!』と労われるものですが、須江先生は正反対。次のステージで野球を続けることが決まっていましたから・・・

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