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日本高野連理事会

2024年センバツから完全移行 新基準バットの概要が承認

 

現基準に完全移行した2001年秋以降、センバツの大会最多本塁打は04年と17年の23本、夏の選手権は17年の68本だ[写真=田中慎一郎]


 日本高等学校野球連盟は2月18日に理事会を開き、金属バットの新基準の概要が承認された。金属バットは1973年に来日したハワイ選抜チームが初めて日本で使用。加盟校の経済面での負担軽減に有効であると評価され、74年の春季都道府県大会から使用が許可された。93年に音響対策品を施した金属バットになり、99年12月には最大径67ミリ未満、重量900グラム以上、傾斜率を規定する基準を定めた。2001年秋に完全移行し、現在に至るが、19年夏の甲子園大会で投手が打球を顔面に受け、頬骨を骨折する事故が発生。また「1週間500球以内」という「球数制限」が議論された「投手の障害予防に関する有識者会議」においても、「打高投低」のバランスを見直し、投手の負担軽減を目指す声が上がったという。こうした背景があり、日本高野連では新基準の金属バットの検討を始めた。

 米国で実施されているBBCORの試験方法は試験機が高額で、多くの手間と費用を要する。このため、簡易的な方法でBBCORルール(BBCOR試験の値が0.50以下)と同等の効果を達成することを目指し、数種の試験機で検査を重ねた。

 新基準は最大径を67ミリから64ミリ未満にしてバットを細くし、打球部の肉厚は現行の約3ミリから約4ミリを想定。重量は900グラム以上を維持し・・・

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