45年ぶりに出場した2019年夏、1年生で正捕手を任され、甲子園でも物怖じしないプレーが印象的だった[写真提供=中央大学硬式野球部]
「スーパー1年生」から3年二塁送球の1秒85の強肩捕手
2019年夏、45年ぶりに甲子園出場を果たした秋田中央高の背番号2を背負うスーパー1年生が、マンモススタンドの観衆を沸かせた。「甲子園はテレビでしか見たことのない球場だったので、第一印象はすごいところだなあと圧倒されました」と
野呂田漸は当時を振り返る。
それでもグラウンドでは冷静にプレーした。立命館宇治高(京都)との1回戦、初回にいきなり二盗を刺し、5回にはバントを冷静に処理して二塁封殺。9回、自身の第4打席では甲子園初安打も放った。0対1と接戦の末、試合には敗れたが、ほんの5カ月前まで中学生だった1年生の五番・捕手の活躍は、野球ファン、関係者に強いインパクトを与えた。中大・
清水達也監督もその1人だった。
「たまたまその試合をテレビで見ていたんです。『1年生なのに、しっかりしてる。いいキャッチャーだなあ』と思いながら見ていました。3年生になると、中大を希望してくれていると聞きまして。うれしかったです」
高校時代からプロ入りを目標にしていたが・・・
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