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東京六大学

2020年春以来の天皇杯奪還へ法大が残り3カードへ全力

 

主将・齊藤[左から3人目]を中心に一体感が高まっている法大。2カードを終えて2勝2敗。残る3校との対戦[慶大、明大、東大]で逆転優勝を目指していく[写真=矢野寿明]


 劣勢のときほど、そのチームの姿がはっきりとあらわれるものだ。

 東京六大学春季リーグ戦の第2週。4月17日、法大は立大2回戦に臨んでいた。開幕週で早大に連勝して勝ち点を奪ったが、前日の1回戦では1対4で敗れた。この試合に負ければ、勝ち点を落とす。勝って、3回戦へ持ち込みたい。だが、1回表に4点を取られてしまった。

 その裏の攻撃に入ったときのことだ。法大のベンチからは「追いつくぞ!」「1点ずついこう、1点ずつ」「やることは、変わらないよ」という声が出ていた。誰ひとり、あきらめてはいなかった。

 すぐに2点を返し、2回に1点差に詰め寄るが、3回に3失点して突き放される。4対7のまま終盤を迎えた。だが、ベンチのムードは変わらなかった。

「つないでいこう!」

「後ろにいいバッターがいるよ!」

 個の力で勝負するのではなく・・・

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