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第95回記念選抜高校野球大会

無欲で臨む光高、春初出場 私学優勢の山口の勢力図で存在感

 

光高は昨秋の中国大会準優勝。甲子園には1993、94年夏に出場しているが、センバツは初出場である[写真=川口洋邦]


「地産地翔」を掲げる普通の公立校


 待ちに待った“春の便り”に喜びを爆発させる選手たちの傍らで、2007年8月から光高で指揮を執る宮秋孝史監督は静かに微笑んだ。

「うれしいし、母校の監督として、申し訳が立ったという思い」

 山口県内屈指の海水浴場の室積海岸があるなど、瀬戸内海の風土あふれる光市にある唯一の県立校。1993年夏に甲子園初出場、翌94年夏も連続で聖地に立った。94年夏の開会式では、主将・杉村衡作が選手宣誓を担当。校内には、高野連の連盟旗に記された「F」に込められたメッセージを盛り込んだ珠玉の宣誓全文を筆で書したものが展示されている。

 以降は甲子園に縁がなかったが、昨秋に“無欲の快進撃”を見せた。

 22年春に8強入りした前チーム時代から公式戦に出場していたのは最速141キロのエース右腕・升田早人(3年)だけ。野手の経験不足は否めず・・・

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