九州大会を初制覇し、今春のセンバツ出場が確実視されている熊本国府高。1941年に熊本女子商業学校として創立し、95年に男女共学化。野球部は2006年に創部し、08年春に熊本大会で優勝。九州大会は6度目の挑戦となった昨秋に初めて頂点まで駆け上がった。熊本国府高が重点的に鍛えてきたのが守備だ。野田希主将(3年)は「練習の8割くらいは守備にあてています」と明かす。

　この方針は就任3年目の山田祐揮監督によるところが大きい。熊本工高OBの山田監督は09年夏の甲子園に出場。しかし、失点につながるミスをして大きな悔いを残しており「基本は守り」と選手に言い聞かせているという。多くの時間を割いているのはランナーを付けた一カ所バッティングでの実戦的な守備練習で「毎日ずっとやっているので、守備に関してはかなりレベルが上がってきたと感じています」(野田主将)と九州大会は4試合で3失策だった。

　打線も全試合で2ケタ安打を記録。新チーム結成後は・・・