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高校日本代表

侍ジャパンU-18代表強化合宿を実施 選手掌握と対応力を見極める有意義な2泊3日

 

今春のセンバツ決勝後にメンバー39人が発表。春季大会出場やケガなどの影響により、33人が参加した[写真=牛島寿人]


 U-18高校日本代表は昨年9月、U-18W杯(台湾)で初の世界一。悲願の金メダルへ導いた馬淵史郎前監督(明徳義塾高)から、小倉全由監督(日大三前監督)へバトンが渡った。今夏では第13回BFAアジア選手権(台湾)に出場予定。センバツ大会決勝(3月31日)後に高校日本代表候補39人(全員3年生)が発表された。このうち33人が参加し(5人が春季大会出場、1人がケガで辞退)4月4日から3日間、奈良県内のグラウンドで強化合宿が行われた。

 初日は午後からノック、フリーバッティングなどで汗を流した。侍ジャパントップチームを率いる井端弘和監督が視察に訪れ「ここに入っていない選手も、夏にチャンスがあると思うので切磋琢磨してほしい。いずれは大学、トップチームのジャパンに、という気持ちになってもらえたら」と、激励のコメントをした。

 2日目は2班に分かれた打者に対し、各投手が6個のアウトを取るまで投げるルールで、午前、午後に各7イニング制の実戦形式の練習を行った。2年夏から今春まで3季連続で甲子園勝利を挙げている右腕・高尾響(広陵高)、今春のセンバツ8強右腕・吉岡暖(阿南光高)は6アウトを連続で取り、完璧な投球を披露。154キロ右腕・平嶋桂知(大阪桐蔭高)は1安打を許すも、自慢の速球でアウトを重ねて無失点で切り抜けた。2年連続センバツ準優勝に貢献した今朝丸裕喜、間木歩(報徳学園高)の両右腕は疲労が考慮され、この日の実戦登板はなし。実戦形式の練習終了後、ブルペンで軽めのピッチングを行うと、複数の投手が捕手の後ろから2人を見つめる場面もあった。

 打者で目を引いたのは主将・捕手としてセンバツ初優勝の原動力となった箱山遥人(健大高崎高)と、新基準の金属バットで大会2号を放った正林輝大(神村学園高)だ。箱山は左腕・櫻井椿希(鶴岡東高)から左越え、正林は左腕・百々愛輝(英明高)から右越えに木製バットで本塁打を放った。高山裕次郎(健大高崎高)、豊島虎児(創志学園高)が4安打、湯浅桜翼(仙台育英高)は広角に鋭い当たりを飛ばし3安打マークするなど、それぞれが持ち味を発揮した。

 小倉監督は実戦形式で印象に残った選手として、まずは・・・

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