週刊ベースボールONLINE

元巨人チーフスカウト発[中村和久]

Professional Report 2012/谷内亮太[国学院大]

 

内野のカナメをつかさどるセンスあふれる万能型プレーヤー

2012年ドラフトの注目プレーヤーを取り上げる連載の最後を飾るのは、国学院大の遊撃手、谷内亮太である。
広い守備範囲に加え、巧みな打撃でスカウト評価も上昇中。この秋の猛アピールで指名を勝ち取ることができるか。

【打撃フォーム=8.5点】
 スイング自体に特に気になるクセは見られず、シャープにバットが振れている。しかしトップの位置が浅く、タメの少ない打撃フォームと言えるだろう。また、球をコツンと当てて走る傾向がある。もっと球を強くたたく意識を持ってもらいたい。ミート力があるのだから当てにいくのではなく、内野手の間を抜くような強い打球を打ち、一番打者としての仕事を徹底するべきである。

【選球眼=8.0点】
 積極的な姿勢は評価できるが、初球から無理して難しい球に手を出す傾向が見られる。ミートする能力があるがゆえの欠点と言えるが、プロのレベルを目指す上では修正が必要なポイントだろう。投手は巧みに両コーナーへストレート、変化球を投げ分けてくる。そのストライク、ボールの見極めを、今以上にしっかりとしたい。

【内野守備=8.5点】
 金沢西高では全国レベルの活躍はかなわなかったが、国学院大では1年時からいきなり三塁手を務める。そして3年春からは遊撃手にコンバートされた。捕球から送球へと流れる一連の動作はスムーズで肩も強く、特に大きな問題は見られない。左右へのダッシュ力、スピードを持ち合わせており、こまめに動くなどポジショニングのセンスも感じさせる選手である。今後の課題としては・・・

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