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苦しみながら徳島V/四国ILリポート

 

 最後のダブルヘッダーを終え、高知主将・宮田孝将(東京メッツ)はうつむくしかなかった。

「自分らのために野球するのと違って、勝ちにこだわって野球するっていうか。そうなると枷(かせ)みたいなものがあって。思いどおりにスイングできないとか……」

 6月3日、首位・徳島が最終戦(高知市)で2位・高知に敗れ、自力優勝を決められないまま前期日程を終えた。この結果、優勝の行方は高知対香川前期9、10回戦ダブルヘッダー(4日、高知市)にゆだねられた。『M2』を灯す高知は、2試合を「1勝1分け」以上で優勝となる。

 だが、猛打で圧倒する香川の前に0対11、0対5と連続で完封負けを喫し、徳島の前期優勝が決まる。

 最後に勝ち切ることの難しさを思い知らされた幕切れとなった。宮田の表情にも悔しさがにじむ。

「ひと工夫したら勝てたんじゃねえか?っていう試合が・・・

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