愛媛球団の代表取締役・薬師神績は、スタッフを集めて行った朝のミーティングで、こう言った。

「われわれにとっても、選手にとっても、独立リーグとしても、コロナの後で有観客試合というのは、歴史的な1ページになります」

　勝ち負けは大事だ。現在3連敗中と、苦しい戦いが続いている。

「今日はそのことよりも、両チームの選手がケガなく試合を終えられて、観戦する皆さんにも喜んでもらえる。来られた方に本当に喜んで帰ってもらえることが、われわれにとって一番の収穫になると思います」

　四国リーグも、ようやく観客を入れての公式戦開催だ。当初、7月10日からの予定だったが、雨天中止が続き、12日の愛媛対高知3回戦(四国中央市)からとなった。

　観客を迎え入れるための準備は、もう何度も重ねてきた。検温、手指のアルコール消毒はもちろん、観戦客の身元確認、マスク着用の徹底など、感染対策には・・・