10月17日の高知戦、2ランスクイズでホームインした徳島・友居[写真=佐藤友美]
10月17日の首位決戦、高知対徳島20回戦(高知市)の8回表、徳島は友居京太郎(徳島大)が二盗に成功し、一死二、三塁と追加点を狙う。
友居が一塁の橋本球史コーチに、視線で「行っていいですか?」と合図を送る。橋本が「1本でかえれよ!」と声を掛けた。「ワンヒットで本塁を狙え」の意味ではない。そのとき出ていたサインは、スクイズだった。
三塁走者の生還に続き、三塁を蹴る。友居の左手が、捕手のタッチよりも先に本塁をかすめた。この2ランスクイズでリードを3点に広げ、高知を下す。徳島はその後、優勝決定まで負けなしのまま突き進んだ。
足と守備力が持ち味だ。NPBを目指すのは2年間、そう家族に約束している。2年目を前に、周りから「友居を主将に」の声が高まる。責任感の強い男だ。やらされるくらいなら、「自分がやります」と申し出た。
だが・・・
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