前期優勝の歓喜から一転、高知が苦しんでいる。後期開幕戦に勝利して以降、勝ち星がない。7月は9試合を0勝8敗1分けに終わった。

　8月5日、対香川後期4回戦(高知市)の試合前、選手たちの雰囲気は悪くなかった。定岡智秋ヘッドコーチ(元南海・ダイエー)が言う。

「シュンとなっていないだけ、まだいい。1回勝ったら、また展開がゴロっと変わるんやけど……」

　だが、この日も序盤から香川にペースを握られてしまう。2回表一死一、二塁、遊撃手の一塁悪送球により、香川に先制を許した。

　高知は5回裏二死、七番・サンフォ(ブルキナファソ)が右越え三塁打を放つ。6回裏には九番・高橋佑太郎(東大)、一番・有田諒嘉(関メディベースボール学院)の連続安打で・・・