3期連続の四国制覇を果たした徳島。リーグ屈指の投手力と機動力で、見据える先は日本一の頂だ。
リポート=高田博史

「きょうで決める！」

　9回裏二死、徳島のクローザー・山崎正義(紅葉川高)が、最後の打者を空振り三振に取る。これが徳島の奪った16個目の三振となった。前期優勝決定時は13安打と打線で香川を圧倒したが、後期は投手4人の完封リレーで高知打線を完璧に封じ込めた。

　9月15日、高知対徳島後期10回戦(高知市)は、後期優勝決定への天王山となる。首位・徳島が勝てば優勝。引き分ければ徳島に、優勝へのマジック『1』が灯る。だが・・・