入団後しばらくはケガに悩まされた。復帰後に恩師と取り組んだ成果が、充実のシーズンへとつながっている。 リポート=高田博史 取り組みが実り、登板92試合目にして完封勝利の石田[写真=山田次郎]
92試合目の完封勝利
最終回、1点をリードしている香川が一死一、二塁のピンチに陥る。目の前で弾んだ打球を、遊撃手の長嶺孝宣(立命館アジア太平洋大)がつかんだ。二塁を踏み、そのまま一塁へ送球する。
4月17日のダブルヘッダー(リーグ規定により7イニング制)第2試合、徳島対香川前期2回戦(徳島市)は、香川が1対0で徳島を下した。徳島に7戦目で初の黒星を付けている。
マウンドで待つ
石田啓介(関西国際大)のところへ、野手たちが駆け寄ってくる。中堅手の
森本大輔(泉州大阪野球団)が石田に抱きついた。三塁側ダッグアウトの前に並び、ハイタッチを交わす選手たちの列が崩れる。沸き上がるその様子に、選手の誰かが「優勝したみたいやな!」と声を上げた。
石田にとっては今シーズン2勝目である。3試合目で初となった先発マウンドで、期待に応えてみせた・・・
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