週刊ベースボールONLINE

森繁和の投手考察

今週の考察対象/能見篤史[阪神]

 

 開幕前には私も上位に予想していた阪神が低迷している。前半戦を終えて借金10の5位。

 何より一番の誤算は、本来は巨人戦などで計算できたはずの能見、岩田の左腕2人が機能していないことだろう。巨人戦はここまで3勝10敗。本来ならこの2人で勝ち星を稼ぎたかったところだが、能見は5勝7敗、岩田は5勝9敗と、ともに黒星先行。特にエース格と言ってもいい能見が苦しんでいる。

 打線が不振で、援護がないことも確かに大きい。良い投球をしたときにポンポンと勝てていれば、その後の展開も違っていただろう。ただ、今季の能見は直球の走りが今ひとつ。体重がうまく乗っていないのだろう。変化球もキレに欠ける。本人も十分に分かっていることだと思う。マウンド上でもこれまでと比べて、自信がないように見える。そんな状態でも何とか踏ん張って仮に試合をつくったとしても、援護がなくて勝ち星が付かない。

そうこうするうちにまた打たれ出す。結果が出ないとさらに調子が落ち……という・・・

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