週刊ベースボールONLINE

森繁和の投手考察

今週の考察対象/武田翔太[ソフトバンク]

 

 ソフトバンクの19歳のルーキー・武田が勢いに乗っている。まだ確かに体の線は細い。2月の春季キャンプで秋山監督と一緒に投球練習を見たときは、回転のいい、惚れ惚れするようなボールを投げていた。ただ首脳陣は大きな期待をしていながら、今季は高卒1年目として「体力作り」に主眼を置いていた。二軍でじっくりと投げさせ、あくまで大事に使う。実際、ここまでは球数、イニング数とも抑え気味にしている。

 デビューは開幕から3カ月以上たった7月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)だったが、いきなり6回1安打無失点でプロ初勝利。続く同14日のロッテ戦(ヤフードーム)でも6回無失点で、8三振を奪った。

 まさに「大器」だろう。球数はそれぞれ93、89球。1年目から無理使いをして、故障などにつながってしまっては元も子もない。そんな制限がありながら、ポンポンと3勝を手にした。「勝ち運」も間違いなく持っている。

 中でも特筆すべきは・・・

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