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堀内恒夫の多事正論

堀内恒夫コラム「ONと対戦して抑えることを生きがいにした星野さん、ONをバックにしてマウンドに立つ幸せを感じていた私」

 

巨人に対して熱い気持ちで立ち向かってきた星野さん/写真=BBM


 間もなくキャンプイン。プロ野球界はそろそろ本来の動きを取り戻す時期だが、本来ならウキウキした気分になる年明け早々から、悲しいニュースが飛び込んできた。

 まずは、星野仙一さんに触れなければならない。とにかく驚いた。つい先日まで元気だった人が……。信じられない。膵臓(すいぞう)がんなんて、まったく知らなかった。“闘将”の言葉どおり、“盟友”と言われた田淵幸一さんや山本浩二さんたち親しい友人にも病気のことは知らせず、1人で病魔と闘っていたのだと思うとつらいものがある。

 甲府商高から直接、巨人に入った私に対して、星野さんは倉敷商高から明大を経て中日に入団。プロに入ったのは私のほうが先だが、年齢は星野さんのほうが1歳上。例のドラフト指名時の経緯もあって、巨人をライバル視し続けた星野さんとは、長年死力を尽くした戦いを続けた。

 私のオフィシャルブログ「今日もどこかであくたろう」にも書いたのだが、星野さんと交わした会話で印象に残っているのは・・・

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