週刊ベースボールONLINE

堀内恒夫の多事正論

堀内恒夫コラム「平成時代の巨人で印象深かったシーン『完全試合』と『同率最終戦決戦』」

 

94年5月18日の広島戦[福岡ドーム]で完全試合を達成した槙原/写真=BBM


 新元号「令和」が発表された。日本中が新しい時代の到来を喜んでいる。昭和、平成と生きてきた老体も、球界で3代を生きることになる。新時代はどんな時代になるのか。プロ野球はこれまでと同じように繁栄してくれるのか。われわれOBも含め、野球に携わる人間が全員で知恵を出し合って新時代の野球界を作っていかなければならない。

 さて、残り1カ月を切った平成時代。マスコミは特集を組み、平成時代の出来事を回顧している。今週は私も平成時代を振り返ってみる。ご存じのとおり、私は「昭和の野球選手」だ。現役で投げていたのが昭和時代なら、最初に投手コーチをしたのも昭和時代。平成時代に入ったときには日本テレビの解説者、スポーツ報知の評論家などをやっていて、現場から遠ざかっていた。平成5年(1993年)、長嶋政権の下で再びコーチとして現場に戻り、平成16年(2004年)から2年間は監督もやった。だから「平成時代の野球」を振り返るといっても、自分自身がプレーした思い出ではない。

 しかし、「平成時代の巨人」を語るときに必ず出て来るシーンにはしっかりと立ち会っている。平成6年(94年)、槙原寛己が広島を相手に完全試合を達成した福岡でのゲームもその1つだ(5月18日、広島戦)。この試合がなぜ印象深いかと言うと・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

堀内恒夫の多事正論

堀内恒夫の多事正論

レジェンド堀内恒夫の球界提言コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング