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堀内恒夫の多事正論

堀内恒夫コラム「巨人に新スター誕生!先発陣の救世主・桜井、後輩の息子の俊足スイッチヒッター・若林」

 

巨人で台頭してきた投打の若手、桜井[上]と若林[下]/写真=小山真司


 プロ野球ファンにとって、ひいき球団に新しいスターが誕生することは何よりの喜びだと思う。球場に足を運んで応援するかいがあるというものだ。

 わが古巣、巨人からも久びさにうれしい知らせが届いている。投手で桜井俊貴、野手では若林晃弘。2人の若手がスポーツ紙の見出しを飾っている。OBとしてはうれしい限りだ。

 まず桜井からいこうか。6月6日の楽天戦(楽天生命パーク)で新人時代の2016年以来、1163日ぶりに先発して、7回途中まで3安打、8奪三振、1失点の力投。先発として初勝利を挙げると、13日の西武戦(メットライフ)でも7回1失点の好投で2勝目を手にした。勢いは止まらず、20日のオリックス戦(東京ドーム)でも勝ち星はつかなかったが好投した。ヤングマン田口麗斗の抹消で苦しい先発陣の台所に救世主の誕生だ。

 桜井の前途は洋々。OBとしてはそう願いたいが、プロ野球はそんな甘い世界ではない。確かにストレートに力があり、カーブもスライダーも、昨年覚えたというカットボールもコントロールよく投げ分けられるようになった。中継ぎを経験したことでストレートのスピードもアップしている。だが、頭に入れておかなければならない要素が・・・

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レジェンド堀内恒夫の球界提言コラム。

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