“急がば回れ”で見えた道 ドラフト指名選手をクローズアップする本連載。 今ドラフトではチーム最下位の指名となったが、球威ある直球を武器にリリーバーとして存在感を示すつもりだ。 取材・文=新ヶ江周二郎 写真=中島奈津子、BBM
2010年冬、
大場達也は新宿の人込みの中で目の前にいる男を見つめながら思った。「なぜ、みんな気付かないんだろう」
視線の先にいたのは
楽天・
田中将大。すでに堂々とチームのエースにまで成長し、プロ4年目のシーズンを終えたばかりだった右腕は「プロ野球選手はユニフォームを着ていなかったらこんなもんだよ」と笑った。それでも、当時大卒でのプロ入りを断念し、社会人経由であこがれの舞台を目指そうと決断したばかりの大学生投手には、同級生の笑顔がキラキラと輝いて見えた。鶴見大時代の恩師の計らいで実現した食事会の席では・・・
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