その才能は無限大' 年最大の目玉となる甲子園のドクターK これまで大学生選手をピックアップしてきた今連載に、今回は高校生が初登場。昨夏の甲子園で22奪三振の新記録を打ち立てたサウスポー、松井裕樹だ。春のセンバツ出場を逃した俊才は、3月9日に今季対外試合初登板。集大成の夏へ向け、どんな成長の軌跡を残していくのか。 【投球フォーム=9.0点】 右足は高く引き上げられて軸足にしっかりと体重が乗り、ここでタメを作って下半身移動ができている。この「タメ」によって下半身から上半身、そして指先に力が伝わるのだ。腕を強く振れる点も非常に良い。気になる点はステップしてからリリース時に目線が捕手のミットから離れることだが、それでもストレート、変化球ともにしっかりと制球できている。昨夏の甲子園でも22奪三振という大きな「結果」を残していることから、自分のフォームとして処理できているのだろう。現時点では無理に矯正すべきことではない。また、投球後に三塁側へ体が流れる点も意識すれば直ってくるはず。むしろこれは「躍動感」と肯定的にとらえたい。
【ストレート=9.5点】 右打者へクロスに入るストレートは威力を感じさせる。低めに決まる真っすぐはまさに一級品だ。ただ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン