“本家”の雰囲気漂う岡山の「おかわり二世」 プロを目指すアマチュア選手を表現するときに使われる「○○二世」という言葉。 毎年、高校野球のシーズンになると誌面にさまざまな選手名が並ぶが、“本家”の持つ才能には到底及ばず、名前負けしてしまうケースが多い。 だが、創志学園高・奥浪鏡には、「おかわり二世」の称号が適当かもしれない。 今夏、スターになる可能性を十二分に秘めた右のスラッガーだ。 剛腕・安樂から放った2本塁打 奥浪鏡。昭和の映画スターのような凛々しい響きとは不似合いな“あんこ型”の体型は176センチ、97キロ。その体から高校通算本塁打70本超え、右のスラッガーとくれば、もちろん、呼び名は決まっている。「おかわり二世」。ただ、毎年各地に現れる「
イチロー二世」や「ダルビッシュ二世」同様、これまでの「おかわり二世」も高校時代の本家を思い出すと、明らかにスケールダウンを感じてしまうケースがほとんどだった。しかし、この男には“ひょっとして……”の雰囲気が漂っている。
今春の岡山県大会で「これまでで一番の当たり」という特大アーチを倉敷市営球場のレフト後方へ放り込んだ。センバツ出場前の済美高との練習試合では剛腕・
安樂智大からもライト、センターへ2発。このあたりからグラウンドや練習試合に足を運ぶスカウトの数が明らかに増えたという。「僕の中でもこれほどのバッターに出会ったのは初めて」と話す長澤宏行監督が、その持ち味を淀みなく並べた。
「入部したときに、父兄の前で選手が抱負を言うんですけど、そこで・・・
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