3月3日に行われた侍ジャパン対オーストラリア代表戦[ナゴヤドーム]の、8回裏の侍ジャパンの攻撃(2対0で日本がリード)のことです。一死二、三塁で六番の外崎修汰選手が打席に向かう途中で球審に促されて一塁へと向かいました。そしてネクストバッタースサークルにいた大山悠輔選手が打席に入りましたが、このような申告敬遠は2018年の野球規則にはどのように明記されているのでしょうか。 侍ジャパンのオーストラリア代表との強化試合では、2試合ともに申告敬遠が見られました(いずれもオーストラリア代表の守備の際)。ご存じのように、MLBでは試合時間の短縮などを目的に2017年度から採用され、日本でも規則委員会等の話し合いの末、今年度から取り入れることとなり、公認野球規則にも明記されています。
今回改正されたのは、本規則における用語の定義のBASE ON BALLS「ベースオンボールス」(四球)について触れた定義7の解説文で、元々の文章に《》部分が追加されました。
「打者が打撃中にボール4個を得るか、《守備側チームの監督が打者を故意四球とする意思を審判に示し、》一塁へ進むことが許される裁定である。《守備側チームの監督が審判員に故意四球の意志を伝えた場合(この場合はボールデッドである)、打者には、ボール4個を得たときと同じように、一塁が与えられる》」。
また、これに加えて四球に関係する条文である打者が走者となる場合について触れた5.05(b)(1)「審判員が“四球”を宣告した場合」の【原注】の冒頭にも
「《監督からのシグナルを得て審判員より一塁を与えられた打者を含む、》ボール4個を得て一塁への安全進塁権を得た打者は(略)」と《》部分が新たに加えられています。[文責=編集部]